2026年7月5日日曜日 20年やって、まだ30%。仕入力の「伸びしろ」と、絶対に負けられない資金管理ゲーム。 - 株式会社アイルー

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まだまだ梅雨の真っ只中ですが、気づけば7月に入りました。

それにしても、月日が流れるのは本当に早いものです。もう5日になってしまいました(笑)。 実はこのブログ、7月1日に書き始めたのですが、途中で急な用事や目の前の実務が入ったりして中断していました。数日越しにこうして今、PCに向かって続きを紡いでいます。毎日更新という強迫観念を捨てたからこそ、こうして自分の思考のタイミングに合わせて、じっくりと言葉をまとめられる貴重な時間になっています。

現在、会社の未来に向けて水面下で様々な改革に取り組んでいますが、目に見える効果のほどはまだまだこれから、といったところです。

しかし、この数ヶ月間、すべてをゼロベースで削ぎ落として考え抜いた結果、一つの絶対的な真理にたどり着きました。 我が社にとって、そして経営者である私にとって、最も重要なのはどこまでも「仕入力」「資金管理」の2点だけである、ということです。

この自動車ビジネスを立ち上げてから、もうすぐ20年。 その間、仕入れという行為はずっと毎日続けてきましたが、現在の私の「仕入力」の実力を冷徹に自己分析してみると、まだまだ全然ダメです。もし、市場の相場と需要を100%完璧に見通せる神がかった精度を「100%」と仮定するならば、今の私の実力はおそらく「30%」くらいではないか、と本気で思っています。

この自己評価が客観的に合っているかどうかは分かりません。周囲からは「20年もやってるプロなのに」と言われるかもしれません。 ですが、20年続けてきてなお「まだ70%の伸びしろがある」と思えるのは、経営者としてこれほど幸せで、エキサイティングなことはありません。ここから先は、伸びしろしか残されていないのですから。

勘のゴルフと、データ・ロジックの「70台」

今の30%から、まずは100%の山頂を目指してどこまで実力を伸ばせるか。 真剣にその本質と向き合えば、50%の領域に到達するまではそう時間はかからないと確信しています。 相場観というのは、一般のお客様を対象とした「小売り」、業者間の「オークション」、そしてWEB上での「業販」で、それぞれ全く異なります。小売りで爆発的に売れる車と、業者間で右から左へ動く車は微妙に違いますし、中には海外への輸出が強烈に強い車種もあります。

何をどう詰め、どのデータを解析していけば実力を100%へと引き上げられるのか、その具体的なロードマップはすでに私の頭の中に明確に描けています。そのための貴重な体験と、新しい経験の積み重ねを、私はすでにスタートさせています。

車を仕入れて売る。言葉にすればそれだけの仕事ですが、実はこれ、めちゃくちゃ奥が深いです。 よくよく考えると、やはり私の生きがいである「ゴルフ」と実によく似ています。

車屋さんを始めること自体は、実はそれほど難しくありません。 古物商の許可を取得し、車を置くスペースさえあれば誰でも参入できます。今の時代、やり方によっては在庫を一切置かない「完全オーダー販売専門」というスタイルで店を始めることだって可能です。参入障壁自体は非常に低い世界です。

ゴルフに例えるなら、道具を揃えてコースに出れば、誰でも「ゴルファー」になれるのと同じです。そして、そこから「100切り」、あるいは「90切り」のレベルに到達するまでは、センスのある人なら意外とトントン拍子で早い段階で結果が出たりします。車屋も同じで、開業してある程度そこそこ売れるところまでは、初期の段階でパッと結果が出ることが多いのです。

しかし、本当の勝負はそこからです。 ゴルフを20年、30年と熱心に続けていても、なかなかベストスコアを更新できなかったり、憧れの70台や安定した80台が出せずに、ずっと思いのままの感覚だけでクラブを振り続けている人は大勢います。

車屋の経営も、全く同じ罠があります。 「まあ、90台で安定していればいいや」と満足してそれ以上の努力を止めてしまったり、車の本質である「仕入れの精度を上げる努力」以外の枝葉の部分にばかり過剰に力を注いでしまったりする。

何が売れるのかなんて、最初は誰もが経験則であり、ただの「勘」です。 「なんとなくこれ、売れそうだな」と思って仕入れた車がたまたま売れる。すると、嬉しくなってまた同じような車を買ってくる。その繰り返しで、なんとなく売れる商材を掴んでいく。 今の時代、データを見れば「何が、どこの市場で、何日で売れるか」がすべて可視化できるにもかかわらず、未だに多くの業者が過去の古い経験則や勘だけに頼って仕入れをしています。

ここが、まさにゴルフと同じなのです。自分の過去の成功体験という狭い経験則だけに従って、なんとなく練習をし、なんとなくラウンドのプレーをしてしまう。 売れた、売れなかったという結果すら、実は「勘によるたまたまの運」だったりするわけです。それでも、ある程度のレベル(100切り〜90切り)までは、ビジネスとして成り立ってしまう。

しかし、そこから遥かなる高み。 ゴルフで言えば、平均70台で回る本当の「シングルプレーヤー」の領域。 車屋で言えば、会社に圧倒的な利益をもたらす「仕入力100%」の領域。

ここへ達するためには、もう、たまたまの勘や運だけでは、100%絶対にたどり着けません。

肥大化の呪縛を捨て、仕入れの天才になる

私は、最近になってようやくそのことに気がつきました。

これまでのアイルーは、人を増やし、店舗を増やし、車検、修理、板金塗装、新車リース、レンタカー、レッカーレスキューと、「車屋としてできること」を全方位に増やして、事業規模を拡大させることに必死になっていました。 しかし、これだけの多角化を維持するためには、会社とスタッフが一丸となった強固な組織力が必要です。社長一人のマンパワーだけで回せる限界を、遥かに超えています。世の中にはそれを天才的にこなす経営者もいるかもしれませんが、少なくとも私自身は、もうそんな生き方は「やりたくない」と、心が明確に拒絶しています。

それなのに、私は長年「会社とは大きくすべきものだ」という不要な見栄(自意識)に縛られ、やりたくない方向へと舵を重く進めてしまっていたのです。

では、私が本当にやりたいことは何なのか。 それは、「自分の頭脳で最高の一台を仕入れ、それを販売して、会社に大きな利益をもたらすこと」です。 売り先は、店頭のお客様でも、オークション市場でも、業販サイトでもどこでもいい。私はもう、一般の小売りという狭い手段だけにこだわるつもりは一切ありません。

車検、修理、板金、新車リース、保険、レンタカー……正直、私一人ではもう手が回りません。もちろん、今受けている仕事は今いる熟練のスタッフたちが高い技術で頑張って回してくれていますし、これからも彼らが実務をしっかりと支えてくれます。彼らには感謝しかありませんし、責任を負ってまで拡大したがらない彼らのスタンスも、それでいい、それが等身大だと受け入れています。

だったら、私は組織の拡大に時間を使うのを完全にやめます。 自分のリソースを100%、得意分野である「仕入力の増強」へと集中投下します。 私の得意を、徹底的に伸ばす。弱点の克服が必要なら、それは「仕入れという得意分野の中にある弱点」だけを注視し、それ以外の関係のない事業の弱点など、これからは一切見ないし、気にしません。

致命傷は許されない、大人のゲーム

そして、仕入力と並ぶもう一つの絶対的な柱が、「資金管理」です。

言うまでもなく、これは会社経営においてとてつもなく大事な要素です。 会社の血液であるキャッシュの管理ができていなければ、どんなに売上があろうが、どんなに仕入れが上手かろうが、会社はいとも簡単に倒産します。 限られた厳しい経営資源を、どう戦略的にやりくりしながら、仕入力を研ぎ澄まし、本物の利益を出していくか。

このシビアなプロセスへの取り組みは、私にとって完全に最高にスリリングな「ゲーム」の感覚です。 ただし、本物のゲームと決定的に違うのは、ボタン一つでのリセットは絶対にできないということ。一発の致命的な失敗も許されない、凄まじい緊張感。

この毎打毎打が一発勝負というヒリつくような感覚は、ゴルフのショットにも似ていますが、経営の方がよほどシビアで、よほど面白い。何せ、こちらはこちらの人生の生き死にがかかっていますから。ゴルフのミスは最悪、笑い話で済みますが、ビジネスのミスはそうはいきません。

お酒のノイズを断ち切って113日目。 自分を縛り付けていたすべての見栄を削ぎ落としたからこそ、私の頭は今、最高にスッキリと冴え渡っています。

会社のサイズはスモールでいい。その代わり、利益は今までの何倍も出す。 やりたいゴルフの練習も、毎日21時からハーフショットで左手の力感を極めていく。 筋トレのボリュームも週20セットへ引き上げ、ガチになったスタッフたちと共に社内のジムを盛り上げる。

自分の人生のハンドルを100%自分で握る楽しさを、今、心の底から噛み締めています。 さあ、頭の中が極限までクリアに整いました。 アイルー20期目の大逆襲のシナリオを描きに、今日も最高の仕事を始めようと思います。皆さんも良い日曜日を!

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